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ウルトラマンティガの魅力-その2

・・・てことでその2(笑)

こちらもサイトに載せていて、第25話「悪魔の審判」の感想の一環として書いたものだよん(^^ゞ
んでは・・・

25話雑感-だからティガが好き!・・番外

ってことで、やっぱりいきなり始まっちゃう訳ですが。

25話でのイルマ隊長とトモキくんの描写、これって今までになく新鮮な、画期的なものだと思うんですよ。
むろん今までにも、仕事を持つ母親の登場する特撮作品ってたくさんあったと思います。
んでも、実はそのキャラは、脚本家さんなり制作者サイドなりが言いたいこと、つまりは制作者側の価値観を、視聴者に伝えるための道具の役割を果たしてた、っていうことが多いんじゃないでしょうか?
そしてそれはえてして、「女性は子どもを生んだら働き続けるより、育児に専念しときなさい。」といったものだったり。
私が特撮番組を見ていた1980年始めの頃までの作品って、おおよそそんな傾向があった様な気がするんですよね。

あ、ここで誤解しないでほしいな~と思うのは、私は個人の生き方について、これが正しいとか言っている訳じゃないって事です。
私自身は昔から、仕事だけはずっと続けたかったので、今の様な生活に落ち着きましたけど、世の中本当に色んな選択肢がありますから。
けど、それ故に、テレビを通じて流される映像、っていうのは、重要な意味あいをもってくるんだと思うんです。

つまり、世の中には多種多様な生き方があるのに、不特定多数の視聴者に向けた話の中で、その1つだけを是(あるいは否)と捉えるような描き方ってちょっとおかしいんじゃないのかな~、と思う訳で、そういうのを見る度に、昔から、何だかな~(^^;;とやり切れない思いを持っていたんですよね。
特にいわゆる子ども番組と言われる作品は、その対象とする視聴者に分かりやすく、というのを心がけているせいか、よりディフォルメされたキャラや表現になっている事が多くて、やり切れなさも倍増だったんです。

ところが、久しぶりに見た子ども番組である筈のウルトラマンティガは違ってました。
この25話において、イルマ隊長の生き方っていうのは、制作者の側によって否定も肯定もされてないと思うんですよね。
ただ、そういう風に暮らしているんだ、っていう事実があるだけで。

「私母親してないでしょ?分からないのよ。どうやってあの子と話したらいいのか。」

このセリフも結構衝撃的でした。確かにこういう生き方を選択していれば、当然出てきそうな悩みだけど、それをこんなに素直に語ったキャラクターが今までいただろうか、って。
それからレナとの会話自体も。イルマの話に対するレナの「辛いですね。」っていうのは、その心情を推し量った彼女が思わず感想を漏らしたもので、根本にあるイルマの生き方そのものに対しては、そうせざるを得なかったんだ、って、ちゃんと納得した上で言葉を返してるんだと思うんです。
この当たり前感。そしてそれが当たり前故に、私にとってはすごく新鮮だったんです。
何故なら、1人の女性の個人的な生き方を、制作者側の価値観を交えることなく、そんな風に当たり前に、そしてリアルに描いてくれた特撮作品を他に知らなかったからです。

それからトモキくん。彼はずっとお祖母ちゃんに育てられてますよね。
私的な事で恐縮なんですが、以前児童福祉関係の職場で働いていた時に、色んな環境で育つ子供達を見てきました。
トモキくんみたいにお祖母ちゃんが育てている子もいれば、施設で育つ子どももいる、あるいは里親さんに育てられる子どももいる・・けどそういう子供達に対して、決まって「やっぱり子どもってのは実の親が育てないと・・」とか何とかしたり顔でいう輩がいるんです(^^;;。それは言うまでもなく大いなる偏見に過ぎないんですが。
んでも、ティガ25話でトモキくんはお祖母ちゃんとごく当たり前に暮らしている。話の中で、イルマ隊長の口から、彼が祖母と暮らすようになったいきさつが語られるのですが、イルマ個人の「出来れば一緒に暮らしたかった。」という感情はあっても、話自体は「やっぱり子どもは母親が育てるべきなんだ・・」なんて流れにはなってませんよね。ラストのあの親子の会話というのも、今まで別々に生きてきた二人だからこその個人的な感情の発露なんであって。

つまり25話の中では、人の生き方がとことんリアルに描写され、なおかつそれを特定の価値観に当てはめる事なく、ごく当たり前のこととして描こう、という制作スタッフの私意が働いているんじゃないかと思う訳なんです。

そして・・・ここで話は25話だけのことじゃなくなってくるのですが。
そんなキャラとしての背景を持つイルマがGUTSの隊長である、っていうのが、ティガ世界を語る上での1つのポイントなんじゃないでしょうか。
と言うのは・・、そのことによって、ティガ世界も又、ある特定の価値観だけに支配されることから免れているんだと思うからです。

人は十人いれば十通りの生き方があるということを分からせてくれる存在、それがイルマ隊長だと。そしてそんな当たり前で、けどとても大事な事をごくごく自然にさらっと描写している、ティガって、そんな作品だと思うんですよ。
(・・実はジェンダーに関しても全く同様の事が言えると思うのですが、長くなっちゃうので省略します(^^;; )

確かに最初は「設定ありき」だったのかもしれません。でも、その設定に肉付けし、1つの話に仕上げていくのは制作スタッフの方々の共同作業です。そのやり方如何で、出来上がった作品の印象って、大きく変わってくると思うんですよ。
そして私は、まさにそこにティガスタッフの方々の志の高さ、っていうものを感じるんですよね。

ティガは21世紀初頭、2007年の物語です。なので当然そこにはスタッフの方々の考える2007年らしさ、っていうものが反映されている筈で、ティガを見ていると、そこかしこに、「来るべき未来はこうであって欲しい」、という頑ななまでの理想の様なものが感じられるんです。んで、これ(やジェンダーフリーな視点)もその1つとしての描き方なんじゃないかと。
無論私の勝手な思いこみも多分に入ってるかもしれません。けど、そう思わせるほどにとことんこだわって、自分達の納得がいくものを作ってやろうという意気込みと情熱、その姿勢だけは、誰の目にも映像を通して伝わってくる筈です。
・・・だから好きなんですよティガが、本当に(^^)。

さてさて、いつも通り長くなってしまいましたが。
最後に蛇足ながら付け足しますと、私がダイナにハマれなかった理由の1つが上記と反対のことだったりするんです。
ティガの7年後(2017年)である筈なのにそれが全く感じられなかったんですよね。え!?、ホントにティガ以降の世界なの?っていう。
とどめが・・最終回でのリョウのセリフ。

「ふつうに家庭を持って、大切な人を行ってらっしゃい、なんて送り出すのが、実は子どもの頃からの夢なの。」

いや・・リョウが実は家庭に入るのを望んでいたのが嫌だった、とか、そんな事じゃないんです。(←あまりにも唐突な告白だったのはちょっと・・(^^; だったけど(笑))あくまでもそれは個人の自由だから。
私ががっくりきちゃったのは、「ふつうに」っていうトコなんで・・・せっかくティガで多様な女性の生き方っていうのを(隊長だけでなく、レナやカシムラ長官とか)見せてもらったのに、それから7年たって、もっともっと生き方の選択肢が広がっている筈なのに、やっぱり「結婚して家庭に入る」のが「ふつう」な社会のままな訳~!?って。
こ~れ~は、ショックでしたね~~。も、夫にグチりまくり(笑)。
ティガの時のあの志の高さはいずこへ~~(泣)、ってなもんです。
ファンの方には、本当に申し訳ないのですが。
あくまでこれは私個人の感想ってことで、どうかご了承下さいませ。

ではではこの辺で。
どうも、長々と駄文におつき合い頂きありがとうございましたm(_ _)m

2000.2.25UP

・・・てことで・・・

相変わらず思い込み激しい文章やけどまぁええか・・(笑)

ウルトラマンダイナに関しては、当時ハマれなかった方々の大多数が言っていた、「ティガの続編でさえなければ・・」っていうのに、σ(o^_^o)も賛成(^◇^;)
とにかく、前作が思ったような視聴率を取れなかったのはきっと内容が大人向けすぎて難しかったからだろう→なら今度は子供向けに、っつ~発想の安易さに泣けてまうわ(´ヘ`;)ハァ

あと、何よりも大きかったのは女性の描き方で・・
これはもう、上で書いたとおりやなf(^ー^;
ちなみに、同様の理由でダイナに幻滅した大人の女性達は、σ(o^_^o)の回りだけで複数人いるよん(^◇^;)

思うに、この差は、小中脚本と長谷川脚本の違いによるところが大きいのかも・・
・・・とにかく長谷川さんはなぁ・・・(;^_^A アセアセ…

・・・てことで、上記ガックリ感(^◇^;)にとどめを刺した、「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」の感想に続く・・(爆)

PS
・・あ・・アスカのキャラ自体はかなり好きなんだよねん(笑)念のため(^^ゞ

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コメント

こんばんはー。

ティガの魅力の一つに、このジェンダー意識を含め、こうあるべき!っていう価値観の押し付けっていうのが無いのってありますよね!特に、女性と女性の生き方に対するもので。
イルマの「母親してないでしょ」もレナの「辛いですね」も、これ、本当に男性が書いたの?って言う目からウロコみたいな気分でしたもん。こういう世界だったら、来て欲しい、って思って、2007年が人類にとって理想的な世界になっていた、って言うのが(公害カー懐かしいな、とか、戦争はなくなっていた、とか)素直に頷ける感じでした。だから、強いレナも穏やかなダイゴも自然に受け入れられて、イルマが隊長でリーダーが副隊長っていうのも、そうだろうな、って。女性がつっぱらなくても強く居られて、それを周囲も当然のことと受け止めてて、ああ、ここでは本当の意味で「男女平等」なんだろうな、って。

ガイアはオッケーだけど、ネクサス、メビウス、で鼻につく女性の扱い方って言うのは、やっぱり感じてしまいます。(メビウスは感じない回もあるんだけど。)
私も、ダイナ、アスカは好きなんだけど、リョウやマイのぶれ方が気になって、ダイナには乗り切れないところがありました。
ファイナルオデッセイ、は、もう、相当ヤられましたしねえ。息を呑む酷さ、って言ったら言い過ぎかしら、黒歴史とはこのことか、みたいな気分でした。日記を読ませていただいて、そうか、辞めてるって言うところからして受け入れられなかったのか(必要性を感じられなかったのか)って初めて気づきました。
まあ、あの話の受け入れられなさがモチベーションにもつながったわけですが、・・・やっぱり納得いきません・・・。
まあ、そのうち「黒ティガ」(ティガダーク、って言うべき?)がなんなのか、って言う話にも繋げるつもりでしたけど(神様観というべきかしら)、小中さんだったらどういう話だったのかなあ、って、それこそ痛恨の極みに感じてしまいます。
でも、ああいうレナとダイゴの恋愛系の話が見たかったり好きだったりする人もいる、のかなあ・・・。はあ・・・。
って、話がそれてしまいました。すみません。

>イラ様

コメントありがとうございます(^o^)

>イルマの「母親してないでしょ」もレナの「辛いですね」も、これ、本当に男性が書いたの?って言う目からウロコみたいな気分でしたもん。

そうそう、本当にそうなんですよね。そして同時にめっちゃ嬉しくて。
「凄い・・この作品は凄い!」って、心底感激しましたもん。
・・なのでその分、余計にダイナにはがっくりきてしまって・・
レナの主人発言でトホホ・・リョウの味噌汁発言で愕然、てなもんです。
で、映画でとどめを刺されたと(爆)

>息を呑む酷さ、って言ったら言い過ぎかしら、

いやもう全然言い過ぎてませんって(爆)
黒歴史も黒歴史、何というか・・ティガ本編を輝かせていた諸々の要素を、よくもことごとく否定しやがったなこの野郎!!てなもんです。
当時は遠慮して、そこまで書けませんでしたけど(笑)

>ガイアはオッケーだけど、ネクサス、メビウス、で鼻につく女性の扱い方って言うのは、やっぱり感じてしまいます。

それってやっぱ、小中脚本と長谷川脚本の差・・ですよね?(爆)

ティガを見た時、ウルトラを作ってるスタッフの意識もここまで変わったのか!って感嘆したんですが、それ以降を見るにつけ、あれは小中さんという1人の脚本家さんの良さが核となって、偶然もたらされた奇跡で、本質は昔と何も変わってなかったんや・・と悟って失望しました(^_^;
その点今はどっちかって言うと東映の方が(靖子ちゃんがいるし・・)その辺をちゃんと分かってるような気がするんですが・・どんなもんでしょ??

>でも、ああいうレナとダイゴの恋愛系の話が見たかったり好きだったりする人もいる、のかなあ・・・。はあ・・・。

いや、あのレナはホントのレナじゃないですから(暴言(笑))
どこをどう見れば、あんなキャラになるのか・・
って・・やっぱ長谷川脚本の罪は大きいと思うんですよね(^_^;

>まあ、あの話の受け入れられなさがモチベーションにもつながったわけですが、

あの映画の個人的存在意義は、スクリーンでシンジョウに再会できたってことと、これ(=「神狩り」が読めた)以外にはほとんど何もないと思ってます(暴言その2(笑))
あ・・あと、当時もやっぱり受け入れがたかった方達による批判がかなりあったし、二次創作もちらほらあったような気がするんで、それらを読むことができた、ていうのも(笑)

>まあ、そのうち「黒ティガ」(ティガダーク、って言うべき?)がなんなのか、って言う話にも繋げるつもり

「復帰をお待ちしております!」←リーダー風に(^o^)

やっぱり、脚本家って大きいですよねえ・・・。
小中さんの書くウルトラ、もっと見たかったなあ・・・。

>その点今はどっちかって言うと東映の方が(靖子ちゃんがいるし・・)その辺をちゃんと分かってるような気がするんですが・・どんなもんでしょ??

靖子にゃんは、腐●子っていう噂もあるけど、女の子が男の子に徹底的に絡みませんもんね。でも、その前に、女の子が男の子に必要以上に頼らないっていうか、自立してるっていうか、強いっていうか、強すぎるっていうか。(笑)彼女の書く女の子、大好きです。(特に電王のハナちゃん。ハナ×良太郎っていう2次があって、すごい好きでした。笑)

東映って、結構女性ライターがいらっしゃるんですよね。戦隊も横手美智子さんとかいるし。太田愛さんも今は東映なんでしょうかねえ。(相棒とか。)
太田さんも大好きだったんだけどなあ。彼女はジェンダー系は感じさせない人でしたが。(つか、男の子を可愛く書くのがうまいというか。笑)
武部Pとか、必要以上に女性目線で作りたがるイメージなんですよね。まあ、女性だから仕方ないんだけど。あまり餌をあからさまに巻かないで欲しいなあ、って思ったりもします。そこらへんも、良くも悪くも「東映」なんでしょうかね。(苦笑)


復帰、復帰、がんばりますー。(口先番長・・・。)

>イラ様

靖子ちゃんは、ご自身が自覚してるかどうかは別として、そういう要素を持っているのは間違いないのでは??っていう気もしたり・・
私は「ギンガマン」で彼女の脚本と初めて接したんですが、彼女自身が「お気に入り」と公言していたヒュウガが、敵に捕まって天井から手鎖で吊され、鞭でビシバシされているシーンを見たとき、「も、絶対この人は自分と同類に違いないっっ!!(≧∇≦)」と思いましたもん(爆)
・・って・・・それもどうかと思いますが・・・(汗)

>自立してるっていうか、強いっていうか、強すぎるっていうか。(笑)彼女の書く女の子、大好きです。

先日たまたまゴーバスターズを見たら、女性っていうだけで、必要以上に男性は相手のことを守ろうとするけど、そんなことしなくても自分自身でちゃんと判断できるし、自分のことも守れるよ、っていうメッセージの込められた話を靖子ちゃんが書いていて、ああ、今の子達は幼少時にこういう作品に接することができて幸せやなぁ・・とつくづく思いました。

>太田愛さんも今は東映なんでしょうかねえ。

仰るように、相棒、書いてらっしゃいますもんね・・・
やっぱ新作がないと円谷だけの仕事では食べていけないし・・

>彼女はジェンダー系は感じさせない人でしたが。
(つか、男の子を可愛く書くのがうまいというか。笑)

確かにそうですね。
あと、男同士の友情も・・って、「宇宙からの友」なんすけど(^^ゞ
決めゼリフも独特で・・「メロンパン」とか(笑)例の「俺の脳味噌が・・」はマジ格好良かったですが・・
でもその直後に墜落するという・・・(爆)

>あまり餌をあからさまに巻かないで欲しいなあ、って思ったりもします。そこらへんも、良くも悪くも「東映」なんでしょうかね。(苦笑)

そうですね(笑)
火のない所に煙を立たせる、ぐらいで丁度いいのかも・・・

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